詩〜poem〜
※自分の中にある言葉……普段言えないこととか思いとか。・何かの感情
・睡魔
・灰色
・答え
・未来
・ラブレター
・その先
・夢の続き
・見上げた夜空
・つながり
・誤魔化し
・ポイ捨て
・声
・幻
・はみがき
・恋
・痛みと罰
・自分
・黒い心
・ぼくはそっと君を思う
・孤独
・吐息
・沈
・深海
・青空
・隔離
・私
・夜空
・あなたとわたし 何かの感情
理由はわからずに
流れ落ちた雫に驚く自分がいた
無感動の中にある感情
悲しいんじゃなく
寂しいんじゃなく
嬉しいんじゃなく
痛いんじゃなく
ただただ涙が流れた
無感情ではなく
きっと
悲しいのかもしれない
寂しいのかもしれない
嬉しいのかもしれない
ただ痛いだけなのかもしれない
それに驚いた
驚いて泣いてしまったのかもしれない
ふいに落ちた雫
無抵抗のまま
地面で弾けた
睡魔
地面を踏んだ感触が曖昧で倒れそうになる身体
揺れる頭
重力がなくなっていくような
水の中を歩くような
昇り階段でもう一段あると思って踏み降ろしたときのような
そんな錯覚
柔らかな
でも弾力のあるプリンのような
そんな感触
感じる浮遊感
揺れているのが地面なのか
自身なのか
それとも頭だけが揺れているのか
背後から襲ってくる殴られたような衝撃
足掻きようもなく
ただ目の前に突っ伏し
遠退く意識と感覚
視界は
閉じたまぶたの裏側で固定されたまま動かなくなった
灰色
ああすべてが灰色だカーテンとベランダの隙間の空
硬く透明なガラスは外の陽光を通してくれる
でも風は通してくれない
風で走る木の葉の音
肌に触れる涼しい風
優しく緩い陽光
日常のはず
でも遠くて
どこか遠くて
空は
世界は狭いものなんだ
窓の隙間
汚れた天井
青いカーテン
真っ白なシーツ
あの空だけが青かった
すべてが色をなくしても
答え
誰かが言ってくれた好きって言ってくれるから
今の自分がある
誰かに愛されることのうれしさを知っているから
でも
嫌われないようにがんばる自分が嫌い
好きになってもらえるようにがんばる自分が嫌い
なにかしなくちゃなんだって考える自分が嫌い
自分を磨くんだ
自分で自分が好きになれるように
そしたらもっと
自分が愛してもらったように
誰かを愛すことができるから
誰かが言ってくれた好きって言葉
その意味を教えて欲しい
自分を愛せない自分に
未来
やらなくてはならないこと使命や運命や
そんな大したことじゃない
生きてくうえで必要なもの
世界ってなんだろう
なにもかもしたくないと思ったら
思ってしまったら終わってしまうのだろうか
ボクはなにも考えずに毎日を過ごした
今 目の前にあることを
精一杯できることを
やれることを
それだけを信じて
でもそれは今を生きるのに必要なこと
明日を生きるために必要なこと
その先を生きるには必要ないこと
使命や運命や
そういうものと大差ない
今を取るか明日を取るか
その先を考えるのか
いっそ何もしなければ良いのだろうか
今を明日を未来を
生きるためにやれることを
精一杯探している
ラブレター
いつも会うあなたはいつも私を見ていた
気付かないふりをしていた
隠れていた
私の気持ちは他にある
誰に向けるでもなくあなたに向けるでもなく
だから避けていた
気付いても気付かないふりをした
嘘をつく私を
素っ気無い私を
あなたは気に留めて守ってくれた
その気持ちに答える事はできない
どんなに思っていても
どんなに好きでいても
だから私は逃げてたんだ
諦めるでも身を引くでもなく
ただ恐れて逃げていた
あなたへの思いに嘘はない
もう私への心は離れてしまったけど
私の心は離れていない
大好きなあなたへ
純粋に愛してくれたあなたへ
その先
失ってから気付くモノあなたとの思い出を集めて
あなたを形作るけど
出会った頃のあなたは作り出せない
失ったモノを思い出す
あの笑顔
どうやって作ったのだろう
あの高鳴り胸の鼓動そして満足感
すべてが夢か幻か
それとも騙されていたのだろうか
変わってしまったあなた
同じように変わってしまった自分
二人で作ってきた二人はもうない
違う道を歩んだ二人
同じ道を歩もうと努力した二人
失ったのは優しさなのかもしれない
気付いた先にもうあなたはいない
夢の続き
毎日見てるあの夢目が覚めるとふっと忘れてしまうのに
なぜだか眠りにつくと思い出す
その続きを見たくても
また見る夢は同じ場面
この先どうなるのかな
そう考えてそっと眠りにつく
そしていつものあの景色
真っ青な空
重くて濃い空気
その中をただゆっくりと歩く
何もないただ青い空の中をゆっくりと
ふとつま先に当たる柔らかい感触
それがいつもの夢だというのに
いつも新鮮に感じてしまう
足に纏わりつくように身体をこすり付けるシャム猫
見上げて鳴き声をあげた
ふっと空が消え大地が消え
すべてが消え
最後に残った天井が視界に入る
夢の終わり
その繰り返しが夢の続き
見上げた夜空
見上げた夜空その吸い込まれそうな闇に引き寄せられて行く
そんな錯覚をした
昨日見上げた夜空
黒くにごったもので隠されて
それでも力強く光る星を見た
そんな孤独を感じた
いつか見上げた夜空
暗黒の中からいくつもの雫が滴り落ち
乾いた私の代わりに涙を流してくれた
そんな優しさを感じた
見上げた夜空
毎日見上げる夜空
闇の大地を優しく照らす月に
孤独の中でも輝き続ける星に
希望と勇気をもらい受けて
今日も見上げた夜空
いつか青く輝く夜空
そんな夢を見た
つながり
ぽつり ぽつり窓を叩く雨がわたしを呼んでいる
部屋の明かりもつけずに見た空は
どんより雲っていても
この部屋よりは明るい
わたし一人の部屋
誰もいないのに
わたしを気にする人はいないのに
それでもぎこちなく
わたしは居場所を求める
寂しいと
ぽつり ぽつり
雨音がわたしを呼んでいた
曇った空は陰りを見せ
部屋はいっそう暗くなり
わたしの心はそれ以上に
暗く
寒く
孤独を感じる
雨音が激しく
窓を叩いた
雨音はわたしに届かない
弾く窓がわたしを孤独にさせた
わたしもいっそこの雨粒のよう弾けてしまえたら
部屋に明かりが灯る
重く暗い黒雲よりも
明るく暖かな部屋
わたしの心も一緒に晴れるような気がした
そうであって欲しいと
そっと窓を開けた
冷たく痛い風が部屋を覆った
明かりが消え
胸が痛んだ
雨音が
ぽつり と
わたしを叩いた
心がほんのり暖かくなった
誤魔化し
いつもの冗談笑って聞き流す
想いや感情や言葉や
その勢いさえ
冗談で覆い隠してしまう
君は気付いているのだろうか
僕の心を
君の知らない僕を
冗談の本当の意味を
いつもの冗談をいう僕の目は
笑ってはない
君は気付いてるのだろうか
君は受け止めてくれるのだろうか
本当の僕に
本当の僕を
ポイ捨て
昨日わたしが捨てたもの一昨日わたしが捨てたもの
あの時わたしが捨てた人
あの日わたしが捨てた場所
捨てたものが拾われて
今のわたしよりも輝いている
あの時よりもあの日よりも
何倍も明るく
そして捨てられたわたし
捨てたものの事ばかりを考えて
結局わたしが捨てられた
こんなわたし
拾われることはあるのだろうか
こんなわたしを拾うのだろうか
色んなものを捨ててきたわたし
全てを失ったわたし
声
声を大きく息を吸い
肺いっぱいに空気を吸い
お腹いっぱいに空気を溜め
一気に
声を出そう
掠れた声がため息にならないように
ため息が胸につっかえないように
胸につまった物すべてを吐き出そう
大きく
叫びをあげて
幻
わたしに残るもの思考の止まった頭
手を押し当てて感じる鼓動
頬を染めた感情
全てを語っている
気付くまでにどれだけの時間がかかったのだろう
あなたの握った掌
あなたが抱えた肩
あなたの触れた唇
わたしに残ったあなたの感触
あなたがわたしに残してくれたもの
あなたとわたしで分かち合った心
腕も
肩も
胸も
腰も
唇も
心も
全て
なにもかも
はみがき
吐き出したはずの言葉がなんだか歯につっかえて
口の中に残ってる
気持ち悪く
歯痒くて
早く掻き出してしまいたい
それじゃあなたが傷ついてしまうんじゃないかって
自分の歯痒さよりも
気になってしまって
傷をつけないように
何重にもフィルターを張って
それでもまだ心配で
言えずにいる
今も口に残っている
感触だけが
恋
向けられた真っ直ぐな瞳何気なく発せられた言葉が
胸を鋭く突き刺した
傷がちくちくと緩い痛みを広げ
痛みが様々な感情を生む
喜び 戸惑い
苦痛
そして恐怖
頬の触れた
柔らかい感触
暖かい温盛
そして私は悩む
広がった痛みがきつく胸を締め付ける思いに
息苦しくも
でもそっと胸の奥から暖かいものが込み上げる
君の笑顔の本当の意味が
私の胸中の苦しみの意味が
戸惑いが苦しみを
純粋な心が喜びを
心を裸にして理解して
気付かなければよかった感情
気付いてしまった事への悲しみ
喉元に出かかった言葉を
精一杯飲み込んだ
痛みと罰
何人も自分が居る色んな一面を人に見せて
自分が何なのか
何者であるのか
理解できなくなる
言い換えても同じだ
最後には傷つけ
私の元を去る
仲直りなんかできない
新しい人がまた私を包み
違う私を作る
時が違う私を生んで
痛みすら忘れさせる
それでも忘れない
私から去って行った人を
思い出し
自分を攻めても
もう元には戻らない
あの人は
もう元には戻らない
忘れた痛みが
いつか自分の身を裂くだろう
きっと他人が受けた痛みが
自分を切り裂いてしまうのだろう
ごめんなさい
きっと最後まで言えないだろう
全ての痛みを受けて
私は涙を流し詫びるのだ
もう滅ぼすことの出来ない罪を
自分
眩しい光覚めない夢
眠れない夜
涙
絞めつけられる胸
苦しい 苦しい
晴れた心
冷めた心
いつか明ける夜
燃える地平線
不安と好奇心
それら全てがバランスを保って
わたしを構成している
黒い心
夜が身体をどろどろとしたものが動きを縛る
声が出ない
胸が苦しい
光を浴びると
影のように消えるんじゃ無いかって
勝手な妄想で怯えている
お日様の下なんか歩けない
月明かりをおっかなびっくり
とぼとぼ歩くのが精一杯
でもいつか
いつか夜が明けるように
夜露に濡れた水滴が
朝日に輝くように
わたしもお日様の光を浴びて
輝く日が来るのだろうか
まだ夜は身体を覆いつくしている
ぼくはそっと君を思う
夕日に照らされ空が真っ赤に染まる
空気に太陽の色を染み込ませたみたいに
空気も山吹色に輝く
せみの声も少なくなり
皮膚に当たる風も冷たい
遠くの空は真っ黒な雲が浮かび
中でチカチカとカミナリが光る
もう別れた君の事
あんな黒雲が空を覆い
強い雨音が地面を叩いてたあの日
何も言えなかったぼく
別れを告げた君が
今まで会ってた君じゃない気がして
最初に出会った頃の君じゃない気がして
きっと別の人なんだって
そう心に埋め込んだ
今も逢いたい
夕日が沈んで空気が黒く濁っても
ぼくは君の事を思い続ける
孤独
ベッドの中汗ばんだ服がしっとりとまとわりつく
窓を叩く風の音
地面を走る雨の音
寝返りを打つ
窓から伝わる雨音
隙間から入る風
窓は硬く閉ざされ
カーテンもかけてある
それでも部屋に充満する雨音
そして湿気
寝返りを打つのやめて
私はそっとカーテンの隙間から外をみた
雲ひとつない晴天
眩しく昼間の太陽が照らす
暑くて
眩しくて
カーテンを閉じて再びベッドに入った
響く雨音
私は耳をふさぎ
毛布を頭から被った
意識が遠退き
雨音だけが響いていた
吐息
大きく息を吸い込んだそのまま息を止め
両目を閉じ
大きく背伸びする
小さくゆっくり息を吐いた
胸の中の重り
取れる事なく残っている
大きく息を吸い込んだ
息が小さく漏れた
涙があふれた
沈
沈めよう海の底に
もう浮かび上がってこないように重りをつけて
感情を捨ててしまえばいい
笑顔を忘れてしまえばいい
もう生きてることを忘れてしまおう
深海
暗闇が取り囲んでいたゆらゆらと歪む世界
遥か頭上を照らす光
青く重い
その中に漂い
指一つ動かせない
肉体を失くし
意識だけが表面に現れ漂う
僕は水面に浮かび上がるように
ゆっくりと意識を取り戻した
青空
吸い込まれるほどの青澄み切った風
眩しいほどの太陽
僕の身体を清め
僕の身体を暖かく照らす
その一部となったかのような錯覚を覚え
あの雲の一片となって大空を翔る
隔離
わたしを嫌わないで今もあの頃を思い出す
当たり前のように交わすきみとの会話
わたしの一方的な思いを
ぶつけて傷つけてしまった
そして突然訪れた別れ
今わたしの胸にある塊
苦しい
会いたい
痛くなる胸
なにかがのどにつっかえてる
わたしを嫌わないで
会えないことが寂しいんじゃない
ただ苦しい
わたしを特別に思わないでいい
あの頃のように話せたらそれだけで
この苦しみから逃れられる気がする
私
いつもと同じ天井いつもと同じ部屋
いつもと同じ自分の匂い
カーテンを開けると差し込む光が
部屋の中を照らす
太陽が部屋を明るく照らしても
わたしの心まで照らしてくれはしない
それでもわたしは覚醒する
目を開け
身体を起こし
立ち上がる
ここは夢ではなく現実なのだ
夜空
なんだか目に入る街灯が邪魔で手で遮っても強すぎる光
それでも目を凝らして空を見る
小さな光
それをひとつひとつ
つないで星座をつくる
いつも帰り道で迎えてくれるのは
小さな光を放つこぐま座
ただいま
って呟いてドアの鍵を開けた
あなたとわたし
うっすらと眠そうに目を開けわたしを見つめる
さも興味がないかのように
鼻を鳴らして再び突っ伏した
小さな耳がぴくりと動いた気がする
負けじと名前を読んだ
反応は遅れてきた
ぴくりと耳を動かし
片眉をあげた
わたしが再び名前を呼ぶと
あなたは気だるそうに立ち上がる
しっぽをぴんと立てて
降参しましたとばかりにおなかを出し
わたしの足元でくるりと寝転んだ

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